たらいまわしでお題が決められ、本を紹介していく「たらいまわし・本のTB企画」略して「たら本」。前回第45回の「たらまー」である「-scope」の時鳥さんが回した「たらい」。受け取ったのは私、菊花であります。 <参考> ★記念すべき第1回「たら本」は、overQさんの「AZ::Blog はんなりあずき色のウェブログ」 ★「たら本」の歴史はこちら さて、本好きにとって読書とは、 自己啓発の手段ではなくて単なる趣味であり、 もっと言えば、趣味を超えた習慣だと思うのだが、 みなさまはいかがでしょうか。 読書スイッチが入って「さー、読書するぞー」ではなくて、 デフォルト(初期設定)が読書する状態だから、 常に(=デフォルトとして)読書している、ということ。 だから、 「1日30分を続けなさい!さすれば貴方は人生に勝利します」 「本を読めば、賢くなる」 のようなうたい文句には、「うーん?」と首をひねる。 1日30分どころかそれ以上の隙間時間を生み出し 毎日飽くこと無く本を読んでいるけれど、 とりたてて「人生に勝利」しているとは思えないし、 「賢い」とも思えない自分って…。 というか、ですね。あえて言おう。 「本は自己啓発の為に読むのではない」と。 本を読んだからといって、 必ず良いことがあるってわけじゃないんだぞ。 本好きであるが為に陥る穴だってたくさん有る。 というわけで、今回のお題 第46回「つい、うっかり」 そんなわけで。私の回答はこちら↓ ■夢野久作「夢野久作全集(白髪小僧)」 ちくま文庫 もしあの時、電車内で本を読んでいなかったら、 残り1ページだ!と、盛り上がっていなかったら、 終電の降りるべき駅を乗り過ごすことはなかっただろう。 ラストまで衰えることなく面白味を加速させる本と、 ほろ酔い加減の終電の取り合わせは、 多くの危険が待ち受けている。 なにしろ私は、その最後の1ページを 電車内で読むことに「つい、うっかり」固執してしまったが為に、 降りるべき駅で降りそこね、しかも戻りの電車は無く、 雨の夜道をとぼとぼ15分歩いて帰宅したのだ。 そんな経験は1度や2度ではないのだが、 その中の1回は、夢野久作のせいである。 ■皆川博子「猫舌男爵」 講談社 電車内で本を読んでいて「ぷっ」と吹き出し笑いをしたり、 あるいは涙が止まらなくなって なんとなく気恥ずかしくなった経験は これまでに何度もある。 が、実は泣いたり笑ったりするよりも 「何?コノヒト?!」な目で周囲の乗客に見られる行動が、 独り言を言ってしまう場合であろう、たぶん。 『猫舌男爵』の、あまりにも「何それー、わはは!」な展開に、 「つい、うっかり」車内で声をあげてしまったのだ、 「はぁあ??!」と。 隣に立っていたオジサンから 不審な眼差しを向けられてしまったのは、 身から出た錆とはいえ、切なかった。 面白いんですけどね、『猫舌男爵』。 ■乗越たかお「コンテンポラリー・ダンス徹底ガイドHYPER」 作品社 私にとって読書が趣味というより習慣であるのと同じく、 私にとって芝居(舞台)見物は趣味を超えた道楽であり、 月平均7回以上という回数は、明らかに習慣の域に達している。 今月はもうこれだけ予定が入っているし、 これ以上チケットを買うのは止めておこう、 そもそも明らかに財政難なのだし、と、理性的に考えることはできる。 だが、この乗越たかおの本は、 私の禁欲的かつ理性的な状況をやすやすと打破し、 「つい、うっかり」チケットを買いに走らせる力を 強力に持っているのだ。あまりに危険な書物なので、 滅多に読まないようにしているのだが、 たまに本を開いた時に限って、 「あ、乗越たかおの本で紹介されていたダンスカンパニーの 公演のチラシ、先日見た気がする」ってんで、 またしてもチケットを買うことに。 …つい、うっかり、とか、乗越たかおのせいにしてるけど、 結局自分が好きだからチケット買ってるんです、はい。 ★次回、第47回たら本のゆくえ★ 次回の主催者を、 「慧の本箱」の慧さんに押し付けます。 慧さん、どうぞよろしくお願いいたします m(_ _)m by kikuhana | 2008-11-11 23:59 | たら本
|
菊花より、挨拶
■このブログは、菊花(キッカ)が管理している「自称☆芝居道楽委員会」の派生ページです。 ■タグは、気になるジャンルにのみ付けています。よって、タグのついていない記事もあります。 ■コメントは、自称☆芝居道楽委員会の「BBS」へお寄せ下さい。 ■菊花へE-mailを送りたい方は、自称☆芝居道楽委員会の「BBS」の下の方にある「管理者へメール」をご利用ください。 ■【ほんぶろ】~本ブログのリンク集に、登録しています。 ライフログ
★読了の5冊★
最新の記事
検索
カテゴリ
あ行の国内作家
有栖川有栖 か行の国内作家 さ行の国内作家 司馬遼太郎 た行の国内作家 な行の国内作家 は行の国内作家 藤原伊織 ま行の国内作家 松井今朝子 や・ら・わ行の国内作家 安彦良和 ア行の海外作家 P.G.ウッドハウス カ行の海外作家 サ行の海外作家 W.シェイクスピア タ行の海外作家 ナ行の海外作家 ハ行の海外作家 マ行の海外作家 ヤ・ラ・ワ行の海外作家 雑誌 たら本 タグ
以前の記事
2010年 04月
2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 最新のトラックバック
最新のコメント
おすすめキーワード(PR)
ブログパーツ
ファン
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
たらいまわしでお題が決められ、本を紹介していく「たらいまわし・本のTB企画」略して「たら本」。前回第45回の「たらまー」である




